京都生まれのDJ、作曲家である沖野修也は、90年代初頭にKyoto Jazz Massiveを結成し、日本のクロスオーバージャズ ミュージックシーンの発展に貢献してきました。2006年には初のソロアルバムをリリース。Blazeのジョシュ・ミランや2000Blackのdego、Little Dragonのユキミ・ナガノ、Pirahnaheadといったクロスオーバーミュージック界のレジェンドとコラボレーションをしています。その後もKyoto Jazz Sextetを結成し、数々のアルバムが高い評価を得てきました。DJとしても世界中をツアーし、アジアのみならずヨーロッパ、米国でもパフォーマンスを行っています。
その沖野修也がクリュッグ ラヴァーとなったのはもう何年も前のこと。以来、日本とフランス両国で創造性あふれる旅が始まったのでした。2023年に彼はランスのクリュッグ ファミリーハウスを訪れ、「レ クリエイション ド 2011」(Les Créations de 2011)の2種類のキュヴェと出会いました。そして、そのインスピレーションによって2つのオリジナル クリュッグ エコーを創ることとなったのです。
曲制作に際して、シャンパーニュの味わいや背景にある物語を音楽に落とし込むことは彼にとって挑戦的な試みとなりました。収穫された年の寒暖差が激しい気候を音楽的特徴に昇華させ、それぞれのキュヴェが持つアロマティックな一面をメロディーの層として構築したのです。1曲目の「Prism」は、クリュッグ 2011が出来上がった年のパラドックス的な感覚を映し出しています。また、2曲目の「Fire Bloom」は、クリュッグ グランド・キュヴェ 167 エディションのまろやかで徐々に存在感を示し始める華やかな風味を表現しています。