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Tails of the Sea

07 3月, 2018

いよいよその時が来た。目覚ましで起こされた朝の4時半から針が落ちても気付くほどの静寂に包まれた漁港に到着するまでの間、期待にアドレナリンが吹き出し続け、海での冒険に立ち向かう際に予想されるあらゆる不安や心細さを吹き払ってくれていた。

Tails of the sea

今年2月、世界中から集まったクリュッグ アンバサダー シェフの一団が、マヨルカ島の沖を目指すという一風変わった冒険にでた。ブドウ畑の個々の区画をひとつの食材としてみなすことで、クリュッグ グランド・キュヴェやクリュッグ ロゼのブレンドに唯一無二の特徴がもたらされるというクリュッグの哲学に触発されたシェフたちは、単一素材となる「魚」がもたらしてくれるであろう創造性溢れる可能性を探ることを決意した。ベテランの漁師に連れられたシェフたちは、今回の食材を調達するための旅に向かい、それぞれのシェフならではのスタイルと個性を類稀なる料理へと注ぎ込むことになるのだった。
港に戻り、陽光に彩られる中で、シェフたちは釣りのパートナーである「クリュッグ グランド・キュヴェ」を手に火を囲んで身を寄せ合い、早朝の海での体験を語り合った後、この冒険のクライマックスである「ペアリング」へと向かった。
愛用の包丁と無限のインスピレーションを武器に、シェフたちはその魔法をかけるべく海辺のキッチンへと入って行った。静まり返ったキッチンの中では、シェフそれぞれが、傑作をつくりあげる前に一息ついて落ち着きを取り戻しながら、食材を調べ、魚にそっと包丁を入れていった。

何の迷いもない集中した瞬間の合間に、シェフたちは視線を上げ、仲間意識のサインとして、今回一緒に参加した他のシェフたちに丁重に会釈することで、まるで「今日一緒に釣った魚で私たちが生み出したものを見てくれ」と互いに言い合っているかのようだった。
漁師たちは、自分たちが早朝に釣り上げたものをシェフたちがどのように創造性豊かな食の傑作に変えるのかをぜひ見たいと懇願した。「これは私の料理にぴったりですよ」と言ってロビン・ザボウ シェフが手を伸ばしたのは、英語で「海の水仙」とも呼ばれるパンクラチウム・マリティムン数本だった。それを見て漁師のセバスチャンは驚きの声を上げた。「料理に使うなんて今まで考えたこともなかったよ!」
それぞれのシェフはクリュッグ グランド・キュヴェあるいはクリュッグ ロゼの香りや味わいを引き立てる料理を誕生させたが、その方法やインスピレーションは大きく異なっていた。例えば、ライアン・クリフとマイケル・シマラスティの両シェフの場合、メイン食材としての「魚」が常に家族と過ごした夏の思い出、魚の一生への最大限の敬意を払って今日獲れた魚全てを調理することを学んだ思い出に結びついている。ふたりは自分たちの料理がどこか懐かしい物語を語ってっていると声を揃えた。

シェフができる最善のことは、調達先とつながることです。捕まえて、そのまま調理することで、魚がその物語りを語り続けます。

Domenico Soranno
Chef

シェフができる最善のことは、調達先とつながることです。捕まえて、そのまま調理することで、魚がその物語りを語り続けます。

Domenico Soranno
Chef

文:リンジー・トラミュータ(フード&トラベルライター)

この記事の全文とクリュッグアンバサダーのシェフたちが腕を振るった魚料理の数々を掲載した『Tails of the sea』ブックは、10月よりクリュッグアンバサダ ーのレストランや一部店舗でご覧いただけます。
 

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