エリック・ルベル(元クリュッグ最高醸造責任者兼現クリュッグ副代表)が、たったひとつの土台となる哲学がどのように創造の可能性を広げていったかを語ります。
1998年にクリュッグ最高醸造責任者に就任し、それから10年ほど経った頃、私に過去から宝物が届きました。それは、先見の明に長けたメゾンの創業者、ヨーゼフ・クリュッグが、かつて誰も味わったことのないシャンパーニュを生み出すためのシャンパーニュ造りに関する自らの哲学を書き記した貴重な手帳でした。
1998年にクリュッグ最高醸造責任者に就任し、それから10年ほど経った頃、私に過去から宝物が届きました。それは、先見の明に長けたメゾンの創業者、ヨーゼフ・クリュッグが、かつて誰も味わったことのないシャンパーニュを生み出すためのシャンパーニュ造りに関する自らの哲学を書き記した貴重な手帳でした。
ヨーゼフ・クリュッグの哲学を守ることは、私にとっての誇りであり、メゾンのワイン農家との密接な関係がそれを叶えています。ブドウ畑に足を踏み入れた瞬間から、私はそのワイン農家がすでに熟知している各区画の特徴を理解しようと努力します。この知識を念頭に置き、毎年、シャンパーニュの魅力を最大限に表現したクリュッグ グランド・キュヴェを生み出すために、その年の250種類ほどのワインと14の異なる年のヴィンテージから150種類のリザーブワインを使い、4000ものテイスティングノートを作成します。各エディションは全く新しいものとして造られ、独自のストーリーがボトルの裏に貼られたラベル上のクリュッグ iDを通してご覧いただけます。