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大地は語る

2019年 4月 12日

メゾン クリュッグの最高醸造責任者という道を歩み始めてから21年が経ちました。

20年に渡り、私はシャンパーニュ地方のブドウ畑を散策しながら畑の区画やそれぞれの区画から生まれるシャンパーニュの独自性を観察してきました。創業者ヨーゼフ・クリュッグは、ひとつひとつの要素に最大限の注意を払うことでしか、毎年天候の違いに左右されることなく、最高品質のシャンパーニュを世に送り出すことはできない、という強い信念を抱いていました。

最高品質のシャンパーニュを造るため、収穫年という概念を超越しようとしたヨーゼフ・クリュッグは、6世代にわたり醸造に携わってきたリザーブワインのコレクションを構築することから始めました。ライブラリと呼ばれるこのセラーには、現在150種類のワインが保存され、それぞれの区画の個性が表現されています。毎年、クリュッグ グランド・キュヴェ、あるいはクリュッグ ロゼのエディションの醸造にあたり、ワイン醸造チームと私はその年に収穫されたおよそ250種類のワインと14の異なる年に造られた150種類のリザーブワインのテイスティングを行い、4000以上にのぼるテイスティングノートを作成します。それぞれのエディションは毎年一から造られ、数年間クリュッグのセラーで熟成させ、お披露目の日を待ちます。その物語は、すべてのボトルの裏のラベルに記されたクリュッグiDをもとに、クリュッグ公式サイト、専用アプリからご覧いただくことができます。

Krug x Pepper

ひとつの食材としての個性
毎年、クリュッグはクリュッグ アンバサダー シェフの皆さんをお招きし、クリュッグ グランド・キュヴェ、クリュッグ ロゼとその年の単一食材の見事なペアリングを生み出す一皿を考案してもらうことで、メゾンのサヴォアフェール—それはブドウ畑ひとつひとつの区画を個々のワインととらえ、それぞれがクリュッグ シャンパーニュの大切な素材である—に敬意を表しています。
2019年の食材「とうがらし」は、大地と歴史の両方にしっかりと根ざした、多様でありながらも謎に満ちたものです。その形と品種は実に多種多様で、今では5万人以上がとうがらし栽培に携わっています。とうがらしの起源はメキシコです。私はブドウ畑を離れ、メキシコはオアハカのとうがらし畑へと繰り出し、自分だけの素材を見出そうと奮闘するシェフたちと時間を共にし、クリュッグ シャンパーニュにふさわしい、インスピレーションに満ちた斬新なレシピに驚かされたのです。
Krug Grande Cuvée
Krug Grande Cuvée
 
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